産業化を強く意識した研究開発を行っている産総研

常勤の研究員だけで2500人以上、大学や企業からの受け入れ研究員は延べ5000人以上と日本で最大規模を誇る独立行政法人「産業技術総合研究所(産総研)」は茨城県つくば市の研究学園としに広大な施設を擁しています。

東北センター

常勤研究員の約20%がナノテクノロジーを専門分野としており、産総研の年間研究予算は約1000億円となっており、あらゆる研究シーズが揃っているといっても過言ではありません。

基礎研究に比重をおく傾向が強いほかの研究機関と違い、産総研は基礎研究から実用化への橋渡しという役割を担っており、産業化を意識した研究開発を行っています。

このため、ナノテクノロジーの材料技術だけでなく、最終製品への採用を見据えた製造技術・加工技術を揃えており、他の国立研究機関にない大きな特徴となっています。

具体的な研究ユニットには、「研究部門」と「研究センター」の2つの組織があります。前者は、一定の継続性を持った研究展開とシーズの発掘を目的としているのに対し、後者は、重要課題の解決に向けた短期集中的研究を行っています。

ナノテクノロジーに関しては、「研究部門」に、「ナノテクノロジー研究部門」が設定されており、その下にはナノ構造物性理論、分子ナノ物性、自己組織エレクトロニクス、ナノバイオ・メディカルテクノロジー、スーパーインクジェット連携研究体など14のグループが設置されています。

一方、ナノテクノロジーを専門とする「研究センター」としては、カーボンナノチューブの発見者として著名な飯田澄男博士が統括する「ナノカーボン研究センター」が代表的な存在です。