名古屋大学だけでなく、他大学からもナノテク研究の第一人者を招聘

トヨタ自動車をはじめとする東海地域の高い技術力を持つ製造業と連携してナノテク研究を推進している名古屋大学。

企業と連携した研究体制

青色発光ダイオードの開発者として世界的に有名なである赤崎勇氏(現名城大学特任教授、名古屋大学特別教授)を輩出したことでも知られる名古屋大学は、現在でも同氏の研究を引き継ぎ、発光ダイオードなど化合物半導体の研究が活発に行われています。

また、ナノテク材料(フラーレン、カーボンナノチューブ)の研究で世界的に著名な篠原教授、カーボンナノチューブを用いたFED(電界放出型ディスプレイ)の研究で知られる齋藤教授、化学プロセスを集積化した化学ICで知られる生田教授、半導体などのさまざまな異分野研究者と連携し、ナノバイオを研究してきた馬場教授ほか、国内のナノテク研究を牽引する第一人者を数多く擁しています。

篠原教授は、フラーレンの量産技術の確立を目指し、各国の研究者がしのぎを削っていた80年代から世界的に注目を集めています。ユニークな研究成果にはフラーレンの中に金属原子を内包させた「金属内包フラーレン」があり、現在20種類以上の金属原子を内包させることに成功させています。これらの新規物質は、各企業が実用化を目指しており、三菱商事、東レ、三井物産などの国内有力企業との間で共同研究を進めています。

近年、馬場教授は、高集積化したプラスチックのマイクロデバイスを低コストで作成できる新技術の開発に成功し、このデバイスの中にDNAを高感度に検出できるシステムを開発しました。これにより、極めて微量の血液試料から、がんをはじめとする疾患の遺伝子診断を簡潔かつ正確に実現することが現実味を帯びてきました。

なお齋藤・馬場両教授は、他大学から招聘されていますが、名古屋大学はこのように他の大学からの人材招聘にも力を入れています。